A2のクラスではプレゼンテーションをたくさんする。前の仕事のおかげでプレゼンは好きだし得意な方だ。A2の授業は100時間ほどだったけど仕事や病院の予約などで結果受講できたのは50時間ほど。A1の時は授業を休む時は証明書が必要だったけどA2は先生に口頭で伝えれば問題ない。
A2のクラスでは現在、未来、過去形などのベーシックを勉強するのでA2に合格すれば基本的な日常会話は網羅したと言う事になる。100時間の受講時間が終わろうとする頃に試験を受けて合格したら1週間後にB1のクラスが始まる。面白い人が多かったからみんな一緒にB1受けられたらなーと思ったけどクラスの半分くらいはA2で十分と感じているようだ。
A2の試験の結果はB1のクラスが始まる前日に来た。また急だなぁと思ったけど受講する事を決意。B1のクラスメイトはエチオピア人のヨハネスとエリナ、A2のクラスで一緒に勉強した陽気な2人と２児のママのナタリア、ロシア人。新しいクラスメイトはブラジル人2人、アフガニスタン人2人、ベトナム人1人、バングラデシュ人1人、イラン人1人、ジョージア人2人、ネパール人1人。先生はA2の時と同じブラジル人のクリスチャン。また興味深いクラスになりそうで楽しみだ。
B1になると一気に宿題や読むものの量が増えた。A1やA2では許された発音や文法のミスはB1では許されない。正しく言えるまで言い直させられる。授業の進むスピードが一気に速くなるので1日授業を休むと追いつくのがしんどい。
B1の授業は100時間分、県が支払ってくれて50時間分OFIIが支払ってくれるので150時間受講できる事になる。週に３日間、9時から17時まで１ヶ月半ほどの期間で行われる。B1クラスの受講者達の理由はさまざま。B 1に合格すると就職や大学受験に有利な上にフランス国籍を申請するのに必要なレベルがこのB1レベル。
B1を受講するようになってから週末も数時間勉強するようになった。本を読んだり、ラジオを聞くようになった。基本的な文法は全て学び、日本語や英語には存在しないSUBJONCTIF（間接法）というものも学んだ。コンセプトは理解したけど今まで人生で使ったことがない表現な分、後は慣れるしかないと思い出来る限りフランス語に触れる時間を増やすようにした。それでも家での会話をフランス語にするのはストレスが溜まりそうなので基本英語、気が向いたらフランス語といったところ。
B1の試験のproduction oralでは１０分間のプレゼンテーションをする。私はフランスの税金と世界の税金についてプレゼンテーションをした。なんと25点満点中25点！！これは嬉しかったな💓
授業の一環でクラスメイトの国について質問する機会があった。日本についてあった質問は茶道についてや、芸者、宗教の質問が多かった。宗教に関しては日本ほど信仰心の薄い国は私が知っている限りではない。アメリカはキリスト教社会だったので食事の前のお祈りや十字架のペンダントをつけることも当たり前だった。（今はきっと違うのかな？）フランスは国をあげて宗教の自由を謳っているので学校や職場などでお祈りする事は禁じられている。お医者さんや警察官など公共の場で働く人は十字架など宗教的なシンボルを身につけることは禁止されている。他にあった質問は日本人は仕事が大好きなイメージ。と言う質問。確かに私も仕事が大好きで良く働いてた。仕事の好き嫌いは人それぞれだし、日本のサービスは世界一だと思っている、けど先進国の中で日本は過労死や自殺が多いと言うのも事実。英語でも”karoushi”で通じるくらいだ。他にも国際語になっている日本語は”kawaii””karaoke””manga””emoji””sushi”などなど素晴らしい日本文化がそのまま世界共通語になっている。
エチオピア人のヨハネスに質問できる機会があった。教育の制度は存在するので首都や大きな都市に住んでる子供は義務教育を受けることが出来るけど、地方に行くと交通手段がなく車や舗装された道路もないので地方に住んでいる子供達は教育を受ける事ができないと。学校は２部制になっていて午前中だけ授業を受けて家でお昼ご飯を食べるグループと、家でお昼ご飯を食べてから午後だけ授業を受けるグループがあるようだ。
イラン人女性に質問。イラン・イスラム共和国と言うだけあって国と宗教が共存している状態。イスラム教徒意外との結婚は許されないのでフランスではキリスト教のフランス人と婚姻届を出しているけど、イランでは未婚の状態。バレたら死刑になるからと。イランで今の旦那さんと結婚するには旦那さんがイスラム教徒になる以外の選択肢はないと。クラスには３人イスラム国からフランスに来た人たちがいるけど２人は引き続きイスラム教。２０歳のエナヤットはフランスに来てから無宗教になる事を選択したようだ。きっと若い分信仰期間が短いから抵抗がないのか。
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