予定日4日前の土曜日の正午、旦那は家を掃除中、私はベッドでゆっくりしていたら少量の出血があった。びっくりしてインターネットで調べてみたらおしるしというものらしい。友人などもみんな経験していてこのおしるしの当日に出産した友人もいれば2日後、1週間後という人もいた。とりあえず問題ないだろうと思い焦る事なく一応担当医に連絡。先生も特に心配してなかったけど家から病院が遠くなければ念の為来てもらって検査することも可能と。病院は家から車で10分程度だったのでお昼ご飯を食べてから向かうことに。
病院に着いたらモニタリングといって胎児の心拍と陣痛の間隔を調べる機械を1時間ほど装着。心拍は全く問題なく、陣痛もほぼなく不定期に起こる前駆陣痛のみ。出血の色も暗い赤だったので新しい出血ではないので心配ないとのこと。子宮口は変わらず1センチオープン。モニタリングの後に簡単なエコー検診もして全く問題なかったので１〜2時間ほどの滞在で帰宅することに。もし鮮やかな色の出血がまたあるようであればまた連絡してとのこと。
土曜日、日曜日といつも通りのんびりと過ごした。予定日2日前の月曜日の朝に不定期だけど頻繁に陣痛を感じるようになり、友人たちと連絡を取っていた。友人に連絡もできるしめちゃ痛いというよりうんちが漏れそうな感じと言ったらじゃあ本陣痛はまだだね！とのこと。陣痛の間隔を計るように言われ、間隔が狭くなってきたので計り始めた。お昼過ぎた頃に痛みが増して陣痛の間隔が５分から７分間隔になったので旦那と病院へ向かった。14時から18時まで滞在してモニタリングをした。間隔は5分おきで痛みの大きさも強くなり本陣痛が始まっているけど4時間滞在しても子宮口が1センチのままだった。4時間の滞在中に痛みは強くなるばかりでまだ1センチと言われたときは先はかなり長そうだとビビる。先生に勧められたのは痛みが我慢できないのであれば痛み止めのモルヒネを打つか、家に帰って湯船に浸かり様子を見るか、と言われた。湯船に浸かると体が温まり子宮口が開くのを助けてくれるとのこと。それに子宮口1センチの時点で痛み止め打ってたらこの先乗り越えられないだろうと思い家に帰って湯船に浸かることに。
家についてお風呂から出たら食べるからとスープを旦那に温めてもらい湯船に浸かり始めた。痛過ぎて呼吸が乱れるけど助産師のグレイスが紹介してくれたウィナーフローを使って呼吸するとかなり楽になった。小さな笛のような形で呼吸に負荷をかけてくれる仕組みで1分間に4回呼吸が出来るようになっているので一番辛い陣痛の1分間は4回呼吸すれば楽になるからと教えてもらい、とにかくウィナーフローでそれを繰り返した。このウィナーフロー本当にあってよかった。フランスでは新常識のよう。
お風呂でとにかく落ち着いて呼吸を繰り返した。全然落ち着いてなかったけど。笑。子宮口1センチでこの激痛ってありえないと世の中の出産経験した女性たちを恨んだ。笑。妊娠したことも後悔したしもう一生出産なんて経験したくないと心の底から誓った。笑。
もう限界、我慢できないと思いお風呂から上がり、もちろんスープなんか食べられるわけもなく自分で体を拭く事も出来ず床に四つん這いになり旦那に体を拭いてもらい服を着せてもらった。今思うとなんて滑稽な姿なんだろうと笑えるけどそれどころではなかった。痛過ぎてまともに歩く事も出来なかったけど病院に今行ってもまた来たの？って感じになるんだろうなと思いベッドに横になり我慢。
22時、もう我慢できず痛み止めのモルヒネを打ってもらおうと決心して病院に向かう事に。陣痛がピークの時は歩けないので歩けるタイミングでよちよち歩きながら車で病院へ。
病院に着いたときに直立もできずまともに歩けていない私の様子を見て助産師さんがそのまま分娩台に案内してくれた。着替えて分娩台に乗り助産師さんが子宮口を確認。なんとびっくり、もう９センチまで開いているとのこと。どーりで痛いわけよ！となんだか安心。笑。
少し手遅れ感もあるけどここから予定していた無痛分娩。一番辛いところ乗り越えてるからなしでも行けたんじゃない？と言われるけど、最後の数分だけでも本当無痛にしてよかったと思う。無痛にするまではもう一生出産は経験してくないと思っていたけど無痛なら２人目もありだなと産まれた直後に思えるほどの余裕さえあった。時間が経つと無痛でも無痛じゃなくても痛みなんて忘れてしまうのだけどね。笑。
いざ産むぞという時に赤ちゃんが羊水の中でうんちをしてその羊水を飲み込んでしまい急に心拍が下がってしまった。先生が急がないと赤ちゃんが危ないから集中してね、10分以内に出て来れなかったら緊急帝王切開になるとのこと。無痛分娩の麻酔が効いてきてなんとなくハイな状態で足腰の感覚がなくあまり集中できる状態ではなかったけど先生の言う通りプッシュ！と指示があった時に頑張って息んでみた。そこからは全てがあっという間で頭が見えたよと言われた次の瞬間には無事産まれ、先生が赤ちゃんをお腹の上に置いてくれた。暖かくて感動したのも束の間、羊水の中で飲み込んでしまったうんちのせいで呼吸ができない様子。助産師さんたちが赤ちゃんを別室に連れて行き数分呼吸器をつけてようやく産声を上げた。私はお産を終えた安心感と麻酔でハイだし、先生が心配しなくて大丈夫と言ってくれたので全く心配していなかったけど、うんちまみれで呼吸をしていない真っ白な赤ちゃんを見た旦那は心配で仕方なかったよう。笑
小さい小さいと妊娠中から心配されていたけど結果２.８キロで元気に産まれて来てくれた🥰🥰🥰
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