フランスにて不妊治療③

BLOG

友人たちから私が不妊治療をしている事を知っていろいろな連絡が来るようになった。フランスに住んでいるとある友人は8年近く一緒に生活していて1年前くらいに結婚を決めたけど、コロナで結婚式ができないからまだ入籍もしていないと。2年前から本格的に子供が欲しいと思い始めたけど、なかなか授からず検査を受けてみることにしたと言うがパートナーが一切協力的でないと。不妊の場合女性側に原因があることが多いと聞くけど彼もそう思っているらしく自分が病院に行く事や、男性不妊に関する採血、尿検査、精液検査、超音波検査等一切する気はないと。2人で何度も話し合ったけど彼が折れる事はなく友人は1人で検査をする事を決意。最近はせめて排卵前は飲酒や喫煙を控えて欲しいとお願いするも聴く耳持たずと言った感じだそう。
聞いているだけで何ともストレスフルな環境だ。2人の関係に私が口出しする立場では無いのでただ応援する事と私が知っている事を教えてあげる事しか出来ないけど2人で答えを見つけられることを願うのみ。フランスで不妊治療を始めて金銭的な負担が日本に比べてかなり少ない事や全てに対して協力的な旦那に感謝。

手術後また担当医との面談に行ってきた。経過観察と今後のスケジュールについて。先生の判断で次は体外受精をすることに。用意する書類の数が多くて少し面倒くさいけどフランスでは基本的に体外受精も100%保険でカバーされるようだ。驚く私に驚くフランス人達。基本的に病院でお金を払うという概念がフランス人には無いようだ。不妊治療の内容にもよるけど私の知る限り日本やアメリカでは100万円単位でお金がかかる。治療費の他にも成功報酬もかかる。万が一のために高い保険にも入るけどどの程度カバーされるかも保険によって様々。自分の身体の心配より下手したら治療費の方が気になってしまうかもしれない。フランスで生活をしはじめて、こんな国は地球上にどれだけ存在するのだろう。とにかく素晴らしい国のシステムに感謝。

面倒くさいと言われている事務手続きは、このカウンセリング時に受け取る書類2〜3枚程度を熟読、内容を理解したとサインをし、そして結婚しているもしくは2年以上一緒に住んでいる証明と身分証明を同封してクリニックに郵送。もう一つはsecuに送るもの。面倒くさいとはいえ何時間もかかるような内容ではないので問題なし。病院から戻った後、忘れる前にその日のうちに熟読、サイン、郵送を済ませる。約2週間後に必要書類が家に郵送されてきました。

友人からまた連絡が来た。2年間子供が欲しいと彼と話し合って来たけど彼が子供は欲しくないと言いはじめ、一緒にいたければいればいい、不満なら出ていけばいいと。それ以外は聞く耳を持たず会話にならないので寝ようとしている彼に枕や服を投げつけたら動画を撮られ「なんで撮ってるの?」と聞いたら証拠のためと。100組カップルがいれば100通りの正解がある。けれども彼の対応は8年間一緒に過ごした相手に対して敬意がなさすぎる。物を投げたりヒステリックになる人は私は好きではないけど話を聞いている限り、物を投げたりヒステリックを起こすには充分な理由だ。魅力がないと言われ、努力してないと言われ、ゲームで忙しいからあっちに行けと言われ、まず私だったらそんな扱いする人といるくらいなら1人でいることを選ぶだろう。それでもたまにすごく優しくてたまにすごく面白くてそれなりに見た目のいい彼に惹かれてしまうのだろうか。私には理解ができない。

手術後2度目の担当医との面談に行ってきた。勉強中のインターンのアシスタントが先生と一緒だった。嫌がる人もいるようだけど私は何も気にならないので一緒にカウンセリングすることに。
いつもと変わらずとても早口に手際良く体外受精のステップについて説明してくれた。3週間後に担当医との予約を取り、その日までにbiologist(生物学者)と麻酔医の予約を取り、カウンセリングを済ませ血液検査をするようにと。biologistとの面談は何をするのかよくわからないけど体外受精をするに当たって必ず必要だそう。biologistとのカウンセリングはドクトリブ(doctolib)というウェブサイトでオンライン予約ができるのでネット予約を済ませ、対面のカウンセリングとビデオカウンセリングが選ぶことができたのでビデオカウンセリングを選択。麻酔医は電話で予約だったのでそちらは電話をして予約完了。体外受精をするに当たって最初に200ユーロかかるけどそれ以外は全て保険でカバーされると。
あとはもう少し事務手続きがあるので書類を何枚か書いて郵送する必要があると。

体外受精についてのスケジュールも説明してくれた。次の生理から約20日後から薬を飲みはじめ、その後に注射をする。この注射は自分でしてもいいし旦那に頼んでも良いし家に看護師が来てくれるというシステムもあるみたいだ。看護師がしてくれるのが一番いいけどまぁ自分でしてもいいか、という気分。私の場合は卵子は全く問題ないからこの注射の量も普通よりかなり少なめだそう。
その後採卵日を決めて、麻酔をして採卵。その後受精卵を子宮に戻して余った受精卵は冷凍保存するのだそう。そこから2週間後には結果がわかると。私の場合甲状腺の数値が高かったので気をつけなくてはいけないのはここからだそう。

妊娠のプロセスを説明され、確率を説明され、改めて妊娠て本当奇跡だなと実感。子供4人とか産んでる友達すごすぎる笑
目指せビッグママ!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました